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日々のカチカチ♪

日々のカチカチ♪~いつまで続ける?このブログ~

その20・・とある日のケース対応

2020-09-11

 小学校・中学校と不登校で義務教育が終了し、その後、自宅で過ごし年月と年齢だけ重ね、気がつけば20歳を過ぎていた方がいまして、初めての出会いは小学生で、かれこれ10年の付き合いになりました。

 

 

 当時、既に学校は行ってませんでしたが家庭訪問すると担任の先生が来てくれた事など、ポツリポツリと話してくれました。(きっと、先生が来たことが嬉しかったのかな思いました)機嫌の良い時は話してくれましたが、機嫌の悪い時は部屋からも出て来ないこともありました。

 

 

 中学を卒業して一度は福祉サービスに繋げましたが上手く行かず、ご家族にはいつでも何かあれば連絡くださいと伝えているので、時々近況報告などもらっていました。

 

 

 

 今回「仕事をしたい・・・」と連絡相談をいただいたので家庭訪問実施。話し方はポツリポツリでしたが、「少しずつ慣れていきたいから」と本人の意向により事業所見学をしました。

 

 

 見学後は頑張ってみると言われましたが、いきなりではなく、まずは少しの時間の体験から、少しずつとの事で事業所にお願いしました。

短い時間の体験利用でしたが、職員さんからも評価は良く、短い時間でしたが作業内容を理解して丁寧に仕事はできていたようです。

 

 

 翌日、今後の話をするために自宅訪問。「こんにちわ」と挨拶し、顔を見ると表情が固まっているので、結論について話をしなくてもすぐに分かりましたが 、

本人曰く「何かが違う」「(その何かはわからないけど)もう、無理」との事でした。

 

 

 未知なる世界に飛び込むことは、私達が考える以上に不安で心理的な負担を与えてしまったこと、長年支援を通して理解をしていたと思っていましたが、改めて理解ができてなかったと・・反省しました。

 

 

 以前であれば何も言わずに部屋に閉じこもり、それ以上どうやっても気持ちが聞けずお手上げ状態になる所でしたが、年齢を重ね、冷静に自分の気持ちを伝えられるようになっていたことに、少し成長すら感じていました。その後、話題を変えて話をしましたが、嬉しそうに話をして下さり、成長したことを実感した1日でした。

 

これからも成長を見届けながら、支援ができればと思っています。

 

 


 

 

 

 

 

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